統計でみるBFZシールド総集編① リンク集及び総論
2016年1月11日 TCG全般BFZシールドの締めとして
MOのBFZチャンピオンシップ(シールド・スイスラウンド5回戦)で4勝以上の成績を挙げた全408デッキを統計視点で分析する記事の特別総集編。
MTG wiki シールドデッキ構築の定石
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89
happymtg rizer’s answerシリーズ
http://www.hareruyamtg.com/article/category/writer/Shintaro_Ishimura
rizer氏ブログ
シールド論(1)~(4)
http://d.hatena.ne.jp/RIZER/20110519/1305787019
アルカトラスさんの日記内
ドラフトマスター行弘とシールドマスターrizerの対談
http://alcatrazz0722.diarynote.jp/201512312328495556/
(※この対談に限っては、上記rizer氏のブログやコラムを読んで彼の思想を理解した上で読まないと、若干わかりづらいと思います)
happymtg 金民守のwhat we needシリーズ
http://www.hareruyamtg.com/article/category/tag/WhatWeNeed
【翻訳】フランクに考えよう 戦乱のゼンディカー、ピック順位表 前編~後編
http://misdirection.diarynote.jp/201511022351165822/
http://misdirection.diarynote.jp/201511032247372865/
http://misdirection.diarynote.jp/201511052017417747/
(※シールド「で」勝つ「だけ」ならドラフトに関する理解は必須ではありませんが、ドラフト環境を理解した上て、相対的にゲームのスピード感やカードの使用感が異なるシールドをやりこむ、という方が、GPTやPPTQのTOP8を狙う上では近道になります。
ドラフトに関しては、この2つのピック順位を参考にする+独自のテクニックで、8-4卓を何とかトントン収支でまわせている人が多い、という噂。私も日記にピック譜は上げていませんが8-4を4回やると1位と2位がだいたい1回ずつ取れるので、シールドの利益もあって何とかまわせています)
人様の記事で恐縮ですが、読者は上記の記事を読んでいること前提で
・「シールドで色決定の指針にすべきカードを指摘する」
・「シールドで強いカードと、ドラフトで強いカードの違い」
を、統計という目線から説明することを目的とした記事です。
基本的にカード名の右に数字がついている場合、何も説明がなければ
「408デッキの中に何枚、メインボードに採用されているか」
ということを示しています。
長い前置きでしたが、まずはみんな大好きレアから本論へ。
・神話レアランキング
―勝率が明確に上昇するカード―
Ob Nixilis Reignited30
Gideon, Ally of Zendikar24
Dragonmaster Outcast23
―色決定の理由になるカード―
Oblivion Sower20
Akoum Firebird18
Quarantine Field16
Sire of Stagnation16
Kiora, Master of the Depths15
Drana, Liberator of Malakir14
Part the Waterveil13
Greenwarden of Murasa11
Omnath, Locus of Rage10
―色やコンセプトが合致すれば使えるカード―
Ulamog, the Ceaseless Hunger15
Void Winnower12
Undergrowth Champion3
まず、408デッキ=2448パックを向いて出てくる神話レアの期待値枚数は1種類あたり20.4枚です。
実際には408デッキの下に2040デッキの屍があります。(4-1でも低オポ、または3-2以下の成績のデッキ達)
つまり、408デッキを俯瞰して、20枚を超えて採用されているカードは、明確に勝率を上方修正している、と言えます。
(パックでニクシリス、ギデオン、竜使いを引いたらニコニコしていいということです)
また、各色の採用率を約40%と仮定した上で、採用枚数8枚超のカードは、「そのカードがあるからこの色に決める」という説得力を持つことになります。
逆に、採用枚数8枚以下のカードは、
「そのカードをもとに色を決めた」というよりは、「色が合ったからデッキに入れた」感の強いカードということになります。
「ウラモグ」「虚空の選別者」に関しては、個人的にはこれらのカードから逆算してデッキを創ってよいカードだと思いますが、確かに4回に1回くらいは使えないことがあります。
「下生えの勇者」は、確かにこいつを元に緑と決めてもロクな思い出がないので、納得の結果。
なお、ここ以下のランキングでは、「出現枚数期待値」「採用枚数期待値」を「壁」と表現することにします。
・レアランキング
―勝率が明確に上昇するカード(40枚の壁)―
Endless One44
Guardian of Tazeem41
―色決定の理由になるカード(単色カードなら16枚、マルチなら4枚の壁)―
Drowner of Hope40
Planar Outburst38
Blight Herder37
Conduit of Ruin37
Emeria Shepherd32
Scatter to the wind32
Ruinous Path31
Ugin’s Insight31
Akoum Hellkite30
Wasteland Strangler29
From Beyond28
Felidar Sovereign27
Lantern Scout23
Exert Influence23
Brood Butcher22
Noyan Dar, Roil Shaper22
Fathom Feeder21
Painful Truths20
Brutal Expulsion19
Woodland Wanderer19
Barrage Tyrant18
Radiant Flames17
Serpentine Spike17
Dust Stalker12
Angelic Captain8
Munda, Ambush Leader8
Veteran Warleader6
―色やコンセプトが合致すれば使えるカード―
Sunken Hollow28
Canopy Vista20
Cinder Glade20
Lumbering Falls18
Prairie Stream17
Beastcaller Expert16
Smoldering Marsh16
Nissa’s Renewal14
Guul Draz Overseer13
Hero of Goma Fada13
Shambling Vent13
Oran-Rief Hydra10
Gruesome Slaughter9
Desolation Twin8
Ally Encampment6
Sanctum of Ugin5
Shrine of the Forsaken Gods5
March from the Tomb4
Defiant Bloodlord2
Zada, Hedron Grinder2
Aligned Hedron Network1
Bring to Light0
Prism Array0
ゴーマファーダの英雄やザダ、血王あたりがドラフトほど機能しない、、、と感じていた人も、これで納得?
後は、ゲームが長引きやすいシールドだと「風への散乱」「エメリアの番人」といったあたりが、破滅の道に迫る勢いで色決定の動機になっているところは注目すべきポイント。
・除去カードランキング
Complete Disregard197
Clutch of Currents162
Gideon’s Reproach135
Sheer Drop124
Touch of the Void120
Spell Shrivel118
Demon’s Grasp113
Outnumber100
Tightening Coils99
Stonefury91
Grip of Desolation87
Smite the Monstrous84
Bone Splinters78
Stasis Snare66
Rolling Thunder62
Roil Spout54
Horribly Awry42
Titan’s Presence41
Scour from Existence40
Planar Outburst38
Scatter to the wind32
Ulamog’s Nullifier32
Unnatural Aggression31
Roil’s Retribution31
Ob Nixilis Reignited30
Wasteland Strangler29
Exert Influence23
Radiant Flames17
Serpentine Spike17
Quarantine Field16
Rising Miasma15
Gruesome Slaughter9
Processor Assault7
Boiling Earth6
Plummet4
Molten Nursery3
Pathway Arrows3
Aligned Hedron Network1
1点除去からカウンターまで広く含めていますが、全2157枚。
平均をとると1デッキあたり5.3枚の除去が採用されています。
僕は、これらの除去の枚数が5枚あるかどうかで、王道的なシールドデッキを組むか、ムリヤリ強みを押し付けるデッキにするか、という方向性を分けています。
各除去ごとの詳細は、後述の色別レビューにて。
・デッキの色のまとめ方
半分は純正2色、均等3色は5%、2色タッチ一色は45%。
・土地の枚数
全408デッキの平均値は17.56枚。
日本の強豪の間では土地17が一種の定石となっているが、実際のところ40%のデッキは土地17枚でまとめられています。
ただ「17枚+墓の出産2」「17枚+マナクリ、予期」といったまとめ方がされていることも多いので、いわゆるクソビートは非常に少ないです。
・マナカーブ平均値
左から順に生物/非生物/合計
1マナ…0.44/1.08/1.52
2マナ…2.93/1.17/4.20
3マナ…3.76/2.77/6.53
4マナ…2.96/1.23/4.19
5マナ…1.96/0.91/2.87
6マナ…1.25/0.30/1.55
7マナ…0.72/0.14/0.86
8マナ以上…0.31
Xが含まれてないので、合計22になっています。
覚醒スペルは素打ちするものとして考えています。
この環境の失敗シールドデッキでは、2マナ帯もしくは4マナ帯を入れすぎてる、というケースがよくあります。単純にコモンにそのマナ域のカードが多いから起こってしまうんですが。
1~2マナ帯は、パワー3が出るものや、ゲーム後半にも高コスト帯と交換できるカードに絞りましょう。
4マナ帯は、
・単体で強いカードか否か
・5~6マナ帯とシナジーがあるか
をよく考えて厳選しましょう。
どんなカードが良いかは、後々更新する色別ランキングではっきりします。
MOのBFZチャンピオンシップ(シールド・スイスラウンド5回戦)で4勝以上の成績を挙げた全408デッキを統計視点で分析する記事の特別総集編。
MTG wiki シールドデッキ構築の定石
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89
happymtg rizer’s answerシリーズ
http://www.hareruyamtg.com/article/category/writer/Shintaro_Ishimura
rizer氏ブログ
シールド論(1)~(4)
http://d.hatena.ne.jp/RIZER/20110519/1305787019
アルカトラスさんの日記内
ドラフトマスター行弘とシールドマスターrizerの対談
http://alcatrazz0722.diarynote.jp/201512312328495556/
(※この対談に限っては、上記rizer氏のブログやコラムを読んで彼の思想を理解した上で読まないと、若干わかりづらいと思います)
happymtg 金民守のwhat we needシリーズ
http://www.hareruyamtg.com/article/category/tag/WhatWeNeed
【翻訳】フランクに考えよう 戦乱のゼンディカー、ピック順位表 前編~後編
http://misdirection.diarynote.jp/201511022351165822/
http://misdirection.diarynote.jp/201511032247372865/
http://misdirection.diarynote.jp/201511052017417747/
(※シールド「で」勝つ「だけ」ならドラフトに関する理解は必須ではありませんが、ドラフト環境を理解した上て、相対的にゲームのスピード感やカードの使用感が異なるシールドをやりこむ、という方が、GPTやPPTQのTOP8を狙う上では近道になります。
ドラフトに関しては、この2つのピック順位を参考にする+独自のテクニックで、8-4卓を何とかトントン収支でまわせている人が多い、という噂。私も日記にピック譜は上げていませんが8-4を4回やると1位と2位がだいたい1回ずつ取れるので、シールドの利益もあって何とかまわせています)
人様の記事で恐縮ですが、読者は上記の記事を読んでいること前提で
・「シールドで色決定の指針にすべきカードを指摘する」
・「シールドで強いカードと、ドラフトで強いカードの違い」
を、統計という目線から説明することを目的とした記事です。
基本的にカード名の右に数字がついている場合、何も説明がなければ
「408デッキの中に何枚、メインボードに採用されているか」
ということを示しています。
長い前置きでしたが、まずはみんな大好きレアから本論へ。
・神話レアランキング
―勝率が明確に上昇するカード―
Ob Nixilis Reignited30
Gideon, Ally of Zendikar24
Dragonmaster Outcast23
―色決定の理由になるカード―
Oblivion Sower20
Akoum Firebird18
Quarantine Field16
Sire of Stagnation16
Kiora, Master of the Depths15
Drana, Liberator of Malakir14
Part the Waterveil13
Greenwarden of Murasa11
Omnath, Locus of Rage10
―色やコンセプトが合致すれば使えるカード―
Ulamog, the Ceaseless Hunger15
Void Winnower12
Undergrowth Champion3
まず、408デッキ=2448パックを向いて出てくる神話レアの期待値枚数は1種類あたり20.4枚です。
実際には408デッキの下に2040デッキの屍があります。(4-1でも低オポ、または3-2以下の成績のデッキ達)
つまり、408デッキを俯瞰して、20枚を超えて採用されているカードは、明確に勝率を上方修正している、と言えます。
(パックでニクシリス、ギデオン、竜使いを引いたらニコニコしていいということです)
また、各色の採用率を約40%と仮定した上で、採用枚数8枚超のカードは、「そのカードがあるからこの色に決める」という説得力を持つことになります。
逆に、採用枚数8枚以下のカードは、
「そのカードをもとに色を決めた」というよりは、「色が合ったからデッキに入れた」感の強いカードということになります。
「ウラモグ」「虚空の選別者」に関しては、個人的にはこれらのカードから逆算してデッキを創ってよいカードだと思いますが、確かに4回に1回くらいは使えないことがあります。
「下生えの勇者」は、確かにこいつを元に緑と決めてもロクな思い出がないので、納得の結果。
なお、ここ以下のランキングでは、「出現枚数期待値」「採用枚数期待値」を「壁」と表現することにします。
・レアランキング
―勝率が明確に上昇するカード(40枚の壁)―
Endless One44
Guardian of Tazeem41
―色決定の理由になるカード(単色カードなら16枚、マルチなら4枚の壁)―
Drowner of Hope40
Planar Outburst38
Blight Herder37
Conduit of Ruin37
Emeria Shepherd32
Scatter to the wind32
Ruinous Path31
Ugin’s Insight31
Akoum Hellkite30
Wasteland Strangler29
From Beyond28
Felidar Sovereign27
Lantern Scout23
Exert Influence23
Brood Butcher22
Noyan Dar, Roil Shaper22
Fathom Feeder21
Painful Truths20
Brutal Expulsion19
Woodland Wanderer19
Barrage Tyrant18
Radiant Flames17
Serpentine Spike17
Dust Stalker12
Angelic Captain8
Munda, Ambush Leader8
Veteran Warleader6
―色やコンセプトが合致すれば使えるカード―
Sunken Hollow28
Canopy Vista20
Cinder Glade20
Lumbering Falls18
Prairie Stream17
Beastcaller Expert16
Smoldering Marsh16
Nissa’s Renewal14
Guul Draz Overseer13
Hero of Goma Fada13
Shambling Vent13
Oran-Rief Hydra10
Gruesome Slaughter9
Desolation Twin8
Ally Encampment6
Sanctum of Ugin5
Shrine of the Forsaken Gods5
March from the Tomb4
Defiant Bloodlord2
Zada, Hedron Grinder2
Aligned Hedron Network1
Bring to Light0
Prism Array0
ゴーマファーダの英雄やザダ、血王あたりがドラフトほど機能しない、、、と感じていた人も、これで納得?
後は、ゲームが長引きやすいシールドだと「風への散乱」「エメリアの番人」といったあたりが、破滅の道に迫る勢いで色決定の動機になっているところは注目すべきポイント。
・除去カードランキング
Complete Disregard197
Clutch of Currents162
Gideon’s Reproach135
Sheer Drop124
Touch of the Void120
Spell Shrivel118
Demon’s Grasp113
Outnumber100
Tightening Coils99
Stonefury91
Grip of Desolation87
Smite the Monstrous84
Bone Splinters78
Stasis Snare66
Rolling Thunder62
Roil Spout54
Horribly Awry42
Titan’s Presence41
Scour from Existence40
Planar Outburst38
Scatter to the wind32
Ulamog’s Nullifier32
Unnatural Aggression31
Roil’s Retribution31
Ob Nixilis Reignited30
Wasteland Strangler29
Exert Influence23
Radiant Flames17
Serpentine Spike17
Quarantine Field16
Rising Miasma15
Gruesome Slaughter9
Processor Assault7
Boiling Earth6
Plummet4
Molten Nursery3
Pathway Arrows3
Aligned Hedron Network1
1点除去からカウンターまで広く含めていますが、全2157枚。
平均をとると1デッキあたり5.3枚の除去が採用されています。
僕は、これらの除去の枚数が5枚あるかどうかで、王道的なシールドデッキを組むか、ムリヤリ強みを押し付けるデッキにするか、という方向性を分けています。
各除去ごとの詳細は、後述の色別レビューにて。
・デッキの色のまとめ方
半分は純正2色、均等3色は5%、2色タッチ一色は45%。
・土地の枚数
全408デッキの平均値は17.56枚。
日本の強豪の間では土地17が一種の定石となっているが、実際のところ40%のデッキは土地17枚でまとめられています。
ただ「17枚+墓の出産2」「17枚+マナクリ、予期」といったまとめ方がされていることも多いので、いわゆるクソビートは非常に少ないです。
・マナカーブ平均値
左から順に生物/非生物/合計
1マナ…0.44/1.08/1.52
2マナ…2.93/1.17/4.20
3マナ…3.76/2.77/6.53
4マナ…2.96/1.23/4.19
5マナ…1.96/0.91/2.87
6マナ…1.25/0.30/1.55
7マナ…0.72/0.14/0.86
8マナ以上…0.31
Xが含まれてないので、合計22になっています。
覚醒スペルは素打ちするものとして考えています。
この環境の失敗シールドデッキでは、2マナ帯もしくは4マナ帯を入れすぎてる、というケースがよくあります。単純にコモンにそのマナ域のカードが多いから起こってしまうんですが。
1~2マナ帯は、パワー3が出るものや、ゲーム後半にも高コスト帯と交換できるカードに絞りましょう。
4マナ帯は、
・単体で強いカードか否か
・5~6マナ帯とシナジーがあるか
をよく考えて厳選しましょう。
どんなカードが良いかは、後々更新する色別ランキングではっきりします。
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